場所の記憶　想起する力

　アーツ前橋は展覧会「場所の記憶　想起する力」を開催。本展では、美術家たちが「場所」の現在や過去を、それぞれの感性によって表現した作品を紹介している。

　私たちの日常を大きく変えた深刻な厄災。今年、アーツ前橋も約3ヶ月にわたる臨時休館の後、展覧会や事業の計画の見直しを余儀なくされた。

　ここから私たちはどんな未来を築くことができるのか。困難に向き合い自分が立つ足元を見つめ直す時、美術館は、これからへ前進するための助けとなるかもしれない「想像力」を提供する場所でありたいと願っている。

　本展では、戦争や災害とかかわる作品を中心に展示。作家たちが過去の風景、人間や生き物の営みから感じ取ったものや、引き継がれていく記憶から、現在そして未来の私たちを想像する。

　出品作家は、有村真鐵、石内都、伊藤存、岩崎孝、小見辰男、加藤アキラ、金子英彦、木暮伸也、幸田千依、近藤嘉男、白川昌生、津上みゆき、中村一美、福田貂太郎、増田拓史、山口薫、イルワン・アーメット＆ティタ・サリナ、岡本健彦、河口龍夫、草間彌生、菅木志雄、関根伸夫、長重之、照屋勇賢、ぺ・ヨンファン。