ようこそ！お菓子の国へ

　和菓子屋「とらや」赤坂店の地下にある「虎屋 赤坂ギャラリー」で、「とらや パリ店」の開店40周年記念展「ようこそ！お菓子の国へ ―日本とフランス 甘い物語―」が開催されている。

　まったく異なる風土と歴史をもつ日本とフランス。それぞれ独自の菓子文化が生まれ、花開いた点では共通している。

　本展は、フランス菓子界を牽引する「ピエール・エルメ・パリ」の協力のもと、「日仏の菓子くらべ」をテーマに、和菓子とフランス菓子の魅力とその文化的背景に迫る展示。和菓子とフランス菓子の魅力を、「歴史」「くらしとの関わり」「職人」など、様々な切り口で紹介している。

　会場には、紀元前～現代まで、両国における菓子文化の発展の歴史がわかる、全長3メートルの年表が登場。政治や歴史的な出来事と菓子との意外なかかわりとともに、定番の菓子の起源などを解説する。

　また、季節にちなむ菓子の解説やフランスの行事菓子「ガレット・デ・ロワ」の愛らしいフェーヴを展示。和菓子とフランス菓子の魅力を、五感を切り口に分析したコーナーの設置や、とらや独自の大きな瀬戸型やピエール・エルメが実際に使用した道具など、普段目にすることができない製菓道具を公開するほか、両ブランドの職人の実際の製菓風景を収めたムービーを上映するなど、スイーツファン必見の展示となる。