ステファニー・クエール「Drawings」

　ステファニー・クエールの個展「Drawings」がGallery 38で開催。動物をモチーフにそれぞれの性質に焦点を当て、生命力にあふれた彫刻作品を制作してきた作家にとって、初めてのドローイング展となる。

　クエールは1982年イギリス・マン島生まれ。2005年スレード・スクール・オブ・アート彫刻学科を首席で卒業。07年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート彫刻学科修士課程を修了し、島内の農場にあるアトリエとロンドンのスタジオで制作を行っている。

　制作においてクエールは、粘土を手にするまえに、何枚ものスケッチを描く。そうすることで、動物たちのなかに入り込み、より深く理解することを試みている。描けば描くほど、実際に粘土で作品をつくる時により素早く動物たちの生命感を作品に取り込むことができるという。

　本展では、彫刻作品が生まれるまでの痕跡を残す、クエールのドローイングを中心に展示。加えて、新作を含む彫刻作品も数点発表する。