田島一成「WITHERED FLOWERS」

　写真家・田島一成の個展「WITHERED FLOWERS」がAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催される。

　田島は1968年東京都生まれ。写真家・五味彬のアシスタントを経て独立後、89年よりパリとニューヨークで活動。2002年からは東京を拠点に、広告やファッションを中心として、音楽やTVコマーシャルにも活動の場を広げる。American Photographie Annual（アメリカ写真年鑑、1997）に作品が掲載。ADC賞を受賞（2007、2013）している。

　90年代の渋谷系音楽シーンにおけるビジュアルで注目を浴びた田島。現在は主にファッション写真の分野の一線で活躍しているいっぽう、誰にも知られることなく、密かに枯れゆく花の写真を撮り続けてきた。その作品群は、花をモチーフにした自分自身との対話でもあると言う。

　本展では、枯れゆく花を撮影した、ほぼすべてが未発表の作品群を展示。これまで知られてこなかった田島の本当の素顔を公に見せる、アーティストとしての「田島一成」のデビュー展ともなる。

　本展は作品をゆっくり鑑賞できるよう、会期を2期に分けて開催（展示替えあり）。また展覧会に併せて、写真集『WITHERED FLOWERS』を刊行する。