EXHIBITIONS
中村宏「4分の1について」
「ルポルタージュ絵画」で知られ、現在まで精力的に制作を行ってきた画家・中村宏の個展がギャラリー58で開催される。
中村は1932年静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部美術学科で学ぶ。50年代より社会状況を記録した「ルポルタージュ絵画」で注目を集め、戦後日本社会の世相や社会状況を鋭く映し出した制作活動が高く評価されてきた。自らを「絵画者」と名乗り、タブロー主義を貫く中村は、「モンタージュ絵画」「観念絵画」など独自の方法論によってタブローを理論化し、新たな絵画表現を探求し続けている。
近年参加した展覧会に、「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる1960-1990年代」(東京国立近代美術館、2018)、「美術は語られる-評論家・中原佑介の眼-」(DIC川村記念美術館、千葉、2016)、「百年の編み手たち」(東京都現代美術館、2019)などがある。
本展では、新作《4分の1について》を中心に、絵画とドローイングを発表。陰影法や遠近法、色彩論などの古典的な絵画技法そのものをモチーフとして組み込み、遠近感と平面性、時間が交錯する「技法のモンタージュ」を試みる。
また新作とあわせて、60~80年代のドローイングと版画も展示。今年9月に88歳を迎え、いまなお絵画の可能性を追求し続ける中村の最新作に注目してほしい。
中村は1932年静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部美術学科で学ぶ。50年代より社会状況を記録した「ルポルタージュ絵画」で注目を集め、戦後日本社会の世相や社会状況を鋭く映し出した制作活動が高く評価されてきた。自らを「絵画者」と名乗り、タブロー主義を貫く中村は、「モンタージュ絵画」「観念絵画」など独自の方法論によってタブローを理論化し、新たな絵画表現を探求し続けている。
近年参加した展覧会に、「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる1960-1990年代」(東京国立近代美術館、2018)、「美術は語られる-評論家・中原佑介の眼-」(DIC川村記念美術館、千葉、2016)、「百年の編み手たち」(東京都現代美術館、2019)などがある。
本展では、新作《4分の1について》を中心に、絵画とドローイングを発表。陰影法や遠近法、色彩論などの古典的な絵画技法そのものをモチーフとして組み込み、遠近感と平面性、時間が交錯する「技法のモンタージュ」を試みる。
また新作とあわせて、60~80年代のドローイングと版画も展示。今年9月に88歳を迎え、いまなお絵画の可能性を追求し続ける中村の最新作に注目してほしい。