濵田路子展

　写真で撮影した人の顔をもとに、ドローイングの後、木版画を制作してきた濵田路子の個展がgallery N 神田社宅で開催中だ。

　濵田は1985年東京都生まれ。2010年多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業、12年同大学院美術研究科絵画専攻版画領域修了。現在、日本版画協会準会員、版画学会会員。これまで、東京や名古屋を中心に個展の開催、グループ展に参加してきた。

「版画という技法は、制作しているうえで自分の意図しないこと、知らない、身に覚えのないことが必ず起き、それが人と人との関係に似ていると思う」と語る濵田。木版画をつくりながら、制作に関わる人々との関係や思い出など、自分が自分を懐柔出来ない部分を、版画という技法を通じて、露呈させていきたいとしている。