EXHIBITIONS
京森康平「あはれび / AWAREBI」
小松隆宏が代表を務めるWATOWA gallery(WATOWA INC.)は、アートは社会を豊かにする力を持っていると信じ、危機的状況にある社会のなかでアートを部屋に飾ることで、少しでも「HOPEFUL」な気持ちになってほしいという願いを込め、アート事業の一環として6月よりオルタナティブ・スペース「elephant STUDIO」(東京・渋谷)を会場に注目のアーティストによる展覧会を継続してきた。
今回は、ファッションからアートまで、幅広い分野での演出や、デジタル・農業・ライフスタイルなど様々な領域をつなぐことで生まれる多岐に渡るプロジェクトを手がけている小松のプロデュースのもと、現代装飾家・京森康平の大規模個展を開催。会期は、8月6日〜16日まで。
京森は東京でグラフィックデザインとファッションデザインを学んだ後、イタリアに留学。ヨーロッパで目にした装飾美術に感銘を受け、デジタルツールを使用した装飾絵画の制作を開始。世界中にある⺠芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史のなかで発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品をつくり出している。歴史やルーツをひも解き、国境や⺠族間を越えた文化の響き合うその作品は、互いを受け入れ、偏見や差別をなくしたいというメッセージか込められてる。
今年、エルメスが主催する国際スカーフデザインコンペティション「LE GRAND PRIX DU CARRÉ HERMÈS」のグランプリを受賞するなど、これからの活躍が期待される京森。本展では、カラフルで装飾的なシリーズははじめ、日本の天然藍染を象徴的に打ち出したシリーズの新作、さらには初の立体作品を発表する。
新作《あはれび》は、多様な文化圏の装飾芸術を用いて、欠損した肉体を描いた絵画作品。オリンピック・パラリンピックに着想を得てギリシャ彫刻をベースとし、欠損した身体に「哀れ」ではなく、日本の伝統的な美意識としての「あはれ」を投影し、不完全なものにこそ情緒の美があることを表現している。
また、同一のイメージで制作された藍染のシリーズには、日本の伝統技法のひとつ「金継ぎ」の手法を使用。「金継ぎ」は破損した陶器を漆で接着し、金粉などで着色して再生させながら新たな美を与える技法を用いて、欠損が生み出す唯一無二の価値を称賛し、あらゆる身体の美しさの可能性を問い直す。
今回は、ファッションからアートまで、幅広い分野での演出や、デジタル・農業・ライフスタイルなど様々な領域をつなぐことで生まれる多岐に渡るプロジェクトを手がけている小松のプロデュースのもと、現代装飾家・京森康平の大規模個展を開催。会期は、8月6日〜16日まで。
京森は東京でグラフィックデザインとファッションデザインを学んだ後、イタリアに留学。ヨーロッパで目にした装飾美術に感銘を受け、デジタルツールを使用した装飾絵画の制作を開始。世界中にある⺠芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史のなかで発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品をつくり出している。歴史やルーツをひも解き、国境や⺠族間を越えた文化の響き合うその作品は、互いを受け入れ、偏見や差別をなくしたいというメッセージか込められてる。
今年、エルメスが主催する国際スカーフデザインコンペティション「LE GRAND PRIX DU CARRÉ HERMÈS」のグランプリを受賞するなど、これからの活躍が期待される京森。本展では、カラフルで装飾的なシリーズははじめ、日本の天然藍染を象徴的に打ち出したシリーズの新作、さらには初の立体作品を発表する。
新作《あはれび》は、多様な文化圏の装飾芸術を用いて、欠損した肉体を描いた絵画作品。オリンピック・パラリンピックに着想を得てギリシャ彫刻をベースとし、欠損した身体に「哀れ」ではなく、日本の伝統的な美意識としての「あはれ」を投影し、不完全なものにこそ情緒の美があることを表現している。
また、同一のイメージで制作された藍染のシリーズには、日本の伝統技法のひとつ「金継ぎ」の手法を使用。「金継ぎ」は破損した陶器を漆で接着し、金粉などで着色して再生させながら新たな美を与える技法を用いて、欠損が生み出す唯一無二の価値を称賛し、あらゆる身体の美しさの可能性を問い直す。