寺田真由美「天視 - Another Angle -」

　ニューヨーク在住のアーティスト・寺田真由美が、日本では3年ぶりとなる個展を開催する。

　寺田は東京都出身。1989年に筑波大学大学院修士課程芸術研究課を修了し、90年代は立体作家として活動。2000年以降は写真作品の制作に移行し、ニューヨークを中心に発表を続けている。
　
　近年の個展に、「Seeking Living Absence」（Japan Creative Centre、シンガポール、2018）、「明るい部屋の中で-記憶のシーニュ」（鎌倉画廊、神奈川、2016）、「Greenhouse」（Robert Miller Gallery、ニューヨーク、2015）など。作品は、バレンシア現代芸術院（スペイン）、ウッドストック写真センター（アメリカ）、ソウル写真美術館、東京都現代美術館、練馬区立美術館に収蔵されている。

　本展では、「天空」をテーマに据えた新作を公開。自作のミニチュアを撮る作風を踏襲しつつも、写真芸術が持つ「曖昧な虚構性」を超え、神々しいほどの光と色が見る者の脳裏に焼きつくシリーズを展示する。