EXHIBITIONS
藤堂「筑豊ボタ」
「場所の固有性」をテーマに制作を続けるアーティスト・藤堂(とうどう)の個展が開催される。
藤堂は1969年東京生まれ。97年に多摩美術大学大学院彫刻専攻を修了後、デュッセルドルフ芸術大学で学び、2003年にダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラー(M.A.)を取得。自ら歩いて集めた欧米や日本の石を切断し、その切断面にガラスを埋め込み磨き上げた作品や、人間の歴史を物語る「瓦礫」や「本」を素材とした作品で知られている。
藤堂は2016年のアートフロントギャラリーでの個展で、「瓦礫」の作品シリーズによって、先人の遺産を、いまを生きるアーティストとして磨き直した。本展では、九州の筑豊地域で採取した「ボタ(石炭として価値がない捨てられた石)」を使った新作を発表。過去にもデュッセルドルフ近郊のルール地方の石炭を素材に制作していた藤堂が原点回帰し、年月を経て改めて日本の石炭に挑む展覧会となる。
かつては日本の近代化を支えた石炭が不要な残骸として積み上げられ、現在も地域にそびえ立つボタ山。藤堂はそのボタ山や地域の石垣として残っているボタを採取し、美術品として新たな切り口を与えることで、日本の近代化、繁栄と衰退、自然と向き合った人々の歴史を示す。
※政府の緊急事態宣言の延長を受けて本展の開催を2020年6月19日〜7月26日に延期。状況により会期が変更になる場合あり。来廊の際は公式ウェブサイトを要確認。
藤堂は1969年東京生まれ。97年に多摩美術大学大学院彫刻専攻を修了後、デュッセルドルフ芸術大学で学び、2003年にダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラー(M.A.)を取得。自ら歩いて集めた欧米や日本の石を切断し、その切断面にガラスを埋め込み磨き上げた作品や、人間の歴史を物語る「瓦礫」や「本」を素材とした作品で知られている。
藤堂は2016年のアートフロントギャラリーでの個展で、「瓦礫」の作品シリーズによって、先人の遺産を、いまを生きるアーティストとして磨き直した。本展では、九州の筑豊地域で採取した「ボタ(石炭として価値がない捨てられた石)」を使った新作を発表。過去にもデュッセルドルフ近郊のルール地方の石炭を素材に制作していた藤堂が原点回帰し、年月を経て改めて日本の石炭に挑む展覧会となる。
かつては日本の近代化を支えた石炭が不要な残骸として積み上げられ、現在も地域にそびえ立つボタ山。藤堂はそのボタ山や地域の石垣として残っているボタを採取し、美術品として新たな切り口を与えることで、日本の近代化、繁栄と衰退、自然と向き合った人々の歴史を示す。
※政府の緊急事態宣言の延長を受けて本展の開催を2020年6月19日〜7月26日に延期。状況により会期が変更になる場合あり。来廊の際は公式ウェブサイトを要確認。