EXHIBITIONS
アーティスト・プロジェクト #2.04
トモトシ「有酸素ナンパ」
埼玉県立近代美術館の学芸員が、気鋭のアーティストを自由に推薦する展示プログラム「アーティスト・プロジェクト#2.0」。その第4弾では、あいちトリエンナーレ2019に招聘されるなど今後の活動が注目される若手作家・トモトシの個展が開催されている。
トモトシは1983年山口県生まれ、2006年豊橋技術科学大学建築工学課程卒業。14年から美術作品の制作をはじめ、17年にゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校を修了した。近年の個展に「美しくあいまいな日本の私たち」(rusu、東京、2019)などがある。
トモトシは、都市空間に潜在する様々なシステムに着目し、映像と写真を中心に作品を展開。電車のなかで誰もが端の座席に座ろうとしてしまう現象をとらえた映像作品《ブザービーター》(2018)では、乗客の仕草をミニマルな反復として抽出することで、公共空間におけるルールが無意識に人々の身体に内在化していることを示唆した。トモトシは、こうした街の人々の動きにユーモラスに介入し、合理的に見える都市空間への批評と、脆弱性を浮き彫りにしている。
本展は、作家にとって初めての美術館初個展。都市と人間、あるいは都市における人間同士の関係性を問い直す「実践=トレーニング」を「有酸素ナンパ」として再定義し、社会の新しい「鍛え方」を探る新作映像と、過去の一部作品を公開する。
トモトシは1983年山口県生まれ、2006年豊橋技術科学大学建築工学課程卒業。14年から美術作品の制作をはじめ、17年にゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校を修了した。近年の個展に「美しくあいまいな日本の私たち」(rusu、東京、2019)などがある。
トモトシは、都市空間に潜在する様々なシステムに着目し、映像と写真を中心に作品を展開。電車のなかで誰もが端の座席に座ろうとしてしまう現象をとらえた映像作品《ブザービーター》(2018)では、乗客の仕草をミニマルな反復として抽出することで、公共空間におけるルールが無意識に人々の身体に内在化していることを示唆した。トモトシは、こうした街の人々の動きにユーモラスに介入し、合理的に見える都市空間への批評と、脆弱性を浮き彫りにしている。
本展は、作家にとって初めての美術館初個展。都市と人間、あるいは都市における人間同士の関係性を問い直す「実践=トレーニング」を「有酸素ナンパ」として再定義し、社会の新しい「鍛え方」を探る新作映像と、過去の一部作品を公開する。