EXHIBITIONS

国宝 雪松図と明治天皇への献茶

2019.12.14 - 2020.01.30

円山応挙筆 雪松図屏風 6曲1双 右隻 江戸時代 北三井家旧蔵 国宝

円山応挙筆 雪松図屏風 6曲1双 左隻 江戸時代 北三井家旧蔵 国宝

志野茶碗 銘卯花墻 桃山時代 室町三井家旧蔵 国宝

桐木地菊置上茶箱 1箱 江戸時代 北三井家旧蔵

柴田是真作 稲菊蒔絵鶴卵盃 1対 明治時代 北三井家旧蔵

水野年方画 三井好 都のにしき「朝の雪」 13枚の内1枚 明治時代 個人旧蔵

三井高朗作 草花図剪綵 2曲1隻 明治時代 北三井家旧蔵

 三井記念美術館で年末年始恒例となる円山応挙の《雪松図屏風》の公開に合わせた展覧会が開催。令和改元にちなみ、館蔵品のなかから天皇や皇室に関わる作品を展示する。

 本展の中心となるのは、1887(明治20)年に京都御所の博覧会場で開催された京都博覧会で、三井家が明治天皇への献茶を行った際に使用した茶道具。展示室では、応挙の《雪松図屏風》を囲い屏風に、床には定家の小倉色紙を敷いて献茶席を再現し、菊をデザインした茶道具や帝室技芸員の作品、天皇の自筆とされる古筆切、三井家の当主たちが描いた絵画など、令和の新春にふさわしい品々をともに取り合わせる。

 《雪松図屏風》は今年から来年にかけて全期間展示。また、例年通り国宝の志野茶碗《銘卯花墻》も公開する。