EXHIBITIONS

富山県水墨美術館開館20周年記念

墨画×革命 戦後日本画の新たな地平

2019.11.15 - 12.08, 2019.12.10 - 2020.01.13

丸木位里 飛翔 1960(昭和35)年 東京国立近代美術館蔵

小泉淳作 涛声 男鹿半島入道岬 1997(平成9)年 東京オペラシティアートギャラリー蔵

「日本画」という言葉は近代以降に生まれ、近世の幕末までの日本の絵画でこれにあたる言葉は「やまと絵(和画)」とされた。いっぽう水墨画は、対義語の「唐絵(漢画)」と認識されつつ、より公的な性格を帯びていた。近代日本画は、その双方を継承。明治以後の近代国家において、西洋美術の直移植でもなく伝統美術の守旧的な復興でもない、新たな伝統主義美術が模索された。

 本展では、近代日本で「墨画の可能性」を追求した画家たちの軌跡を回顧。とくに第二次世界大戦以降の墨画表現に注目し、画家たちが歴史的な水墨画をどう受容し、変容させたのかを紹介する。

 出品作家は、松林桂月、近藤浩一路、榊原紫峰、児玉希望、丸木位里、篁牛人、小松均、東山魁夷、髙山辰雄、岩﨑巴人、横山操、平川敏夫、小泉淳作、松尾敏男、加山又造、下保昭ら。