福田真知

　福田真知はこれまで、枝を切断し順番をかえて再構築した《ニュータイムライン/グレードエスケープ/枝》や、１つの対象をあらゆる角度から撮影し、それをレイヤー加工した写真作品《SURFACE/フンイキ》などの様々なメディアを使用し、本来とは異なる時間軸や時間幅、空間層について発表している。

　本展では、福田が2006年より制作を続けているシリーズ「time, this time」の新作を中心に展示。雑草が日々成長し揺れ動く瞬間を写真で切り取って白黒でコピー紙に出力、膨大な時間をかけて雑草を緑色の油性ボールペンで塗りつぶすことで完成した作品が並ぶ。