小津航 展「ニガヨモギの星」

　西洋絵画などを参照し、制作を行ってきた画家・小津航の個展が開催されている。

　小津は1991年東京都生まれ。2014年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。15年にニューヨーク滞在（独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度）、ロンドン滞在制作（London / Tokyo Exchange program 2015）を経て、17年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。近年の個展に「くせ・色・形」（Bambinart Gallery、東京、2018）、「ニガヨモギの彗星」（ACMEstudio、ロンドン、2015）などがある。

　本展では、新約聖書のヨハネの黙示録「天使のラッパ吹き」の場面から着想を得た新作を発表。ヨハネが自身の目で見た終末の幻を言語化した行為を、画家が絵を描く行為と同じプロセスととらえて試みた作品が並ぶ。