浦川大志・加茂昂・竹内公太「絵画」

　浦川大志、加茂昂、竹内公太によるグループ展。本展では、美術の伝統的な表現メディアである「絵画」という手法を用いながら、その方法やモチーフに顕著な現代性のあるアーティスト3人を紹介する。

　浦川は福岡県を拠点に活動。iPhoneを通して取得した情報や身体感覚をもとに、現代社会の風景を覗くための窓として、仮想空間を思わせる絵画作品を描いている。加茂は、2011年の東日本大震災以降、「絵画」と「生き延びる」ことを同義にとらえ、心象と事象を織り交ぜながら「私」と「社会」が相対的に立ち現われるような絵画作品を制作。そして竹内は、絵画、映像やインスタレーションなど様々な表現手法によって、現代におけるメディアの持つ意味やその深層に迫ろうとしている。

　本展は、それぞれの視点やアプローチで、イメージを絵画空間で立ち上げていく3人を通して、「絵画」の魅力と新たな可能性の一端を提示する。