エリナ・ブロテルス 個展

　フランスとフィンランドを拠点に活動する女性写真家・ビデオアーティスト、エリナ・ブロテルスの個展が開催される。

　ブロテルスは1972年生まれ。セルフ・ポートレートと風景を軸とした写真・ビデオ作品を発表するほか、執筆活動も行う。離婚や移住などの私的な経験を反映させた初期の作風から、近年はフリードリヒやセザンヌ、ボナールらによる伝統的な芸術作品や、60〜70年代のコンテンポラリーアートを参照し制作に取り組む。

　2017年に、フランスのカルテ・ブランシュPMU賞を受賞。作品は、ポンピドーセンター、ヘルシンキ現代美術館、ストックホルム近代美術館、フォルクヴァンク美術館、MAXXIほか多数のコレクションに収蔵されている。

　本展では、日本初公開となるビデオ作品を、初期作と最近制作された作品とともに紹介。会期中には、作家本人と港千尋（写真家／著述家）を迎えたトークイベントも行われる。