野町和嘉 写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」

　野町和嘉（のまち・かずよし）は1946年高知県生まれ、杵島隆に師事。71年に独立し、サハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川、エチオピアなど、アフリカに取材。80年代後半からは、中近東、アジアに舞台を移し、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマに撮影を続けた。

　2000年代以降はアンデス、インドなどを中心に取材し、「サハラ」「ナイル」「チベット」「メッカ巡礼」「地球巡礼」など多くの写真集が国際共同出版される。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年に紫綬褒章受章。

　本展では、「第70回全国カレンダー展」で文部科学大臣賞を受賞した2019年版キヤノンマーケティングジャパン・カレンダー「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」を飾る13点を含む写真作品25点を展示。ヨーロッパ、アメリカ、中国、南米、中近東、北極圏と広く世界を飛び回り、地球上の自然の神秘、文化と歴史を探求した作品の数々が揃う。