髙柳恵里「Art in TIME & STYLE MIDTOWN Vol.17　自明」

　よく見かける身近なものや出来事を素材に、様々な方法で作品を制作する髙柳恵里。何気ない日常に潜む違和感や面白さや機微を感じ取り、ものが持つ性質を独自の視点でとらえてきた。

　2013年の個展「不意打ち」では、身近なものやエピソードをもとに自然さと違和感を内在させ、インテリアショップであるTIME & STYLEの空間を生かした作品群を展開した。

　「インテリアショップ内の展示であるということは、紛らわしくなるということとは逆で、そこにある明らかな差異を際立たせることにつながる気がしている」と髙柳はコメントしている。

　TIME & STYLEでの2度目の個展のタイトルは「自明」。美術品と日常品を混同しうる環境で、髙柳がどのように作品を見せていくかがみどころとなる。