オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ「Hommage à Alaïa」

　パリを拠点に活動するアーティスト、イラストレーターのオロール・ドゥ・ラ・モリヌリは、1990年初頭にファッションイラストレーターとして成功を収め、そのキャリアを確立。エルメスやシャネル、カルティエ、イッセイミヤケをはじめとするメゾンや、パリのプランタン、ニーマンマーカス、H＆M、IKEAなどの企業へ向けたドローイング作品を手がけるほか、出版物や広告へも定期的にイラストレーションを描く。

　本展では、オロールが、ファッションデザイナーのアズディン・アライアとそのメゾン「ALAÏA（アライア）」のために制作した作品の貴重な原画を公開。加えて、2013年にパリ市立ガリエラ美術館で開催された「Azzedine Alaïa」展の出品作も紹介する。没後1年を機に、「アライアへのオマージュ」と題された作品は、すべてアジア初公開となる。なお、会期中に展示替えを予定。第1部はモノタイプの作品、第2部ではドローイングのを中心に展示する。

　また、本展開催にあわせ、作品集『Hommage à Alaïa』（900部限定、ナンバー入り）を刊行。展示作品のほかに、元ガリエラ美術館・モード＆コスチューム博物館館長のオリヴィエ･サイヤールのテキストを収録する。