ヘレン・アット・ザ・マウンテン

　東照宮からほど近い安川町にある旧薬局・てつおのガレージで、アン・イーストマンが企画する「ヘレン・アット・ザ・マウンテン」展が開催される。

　本展には、参加作家が日光や過去の企画展、「TV Mountain School」といったトレッドソン別邸プロジェクトと関わりがあった人、または今後レジデンシーアーティストとして日光に滞在するアーティストを含めた、スーザン・マクレランド、伊藤存、ヴィベケ・タンベルグ、マイケル・スミス、青木陵子、サーニャ・カンタロフスキー、エイミー・ヤオ、森千裕、ニシジマ・アツシ、南隆雄、ミシェル・アディア、長谷川文太、山根一晃、森崎礼子、リズ・マジック・レイザー、三嶋一路、堀内悠希、岡田理が参加。遠足から着想したいくつかのルールと自然な流れによって、2人1組として展示を行う。

　独自の言語や語彙目録を開発し、自身がつくった世界の中でひとり制作を行うアーティストたちの言語が重なるとき、翻訳のような別のものが現れるだろう。

　タイトルで示されるヘレンは、同伴者のポーリー・トンプソンと1936年7月の3日間を日光で過ごしたヘレン・ケラーにちなんでいる。