EXHIBITIONS

マジック・ランタン

光と影の映像史

東京都写真美術館|08.13 - 10.13

作者不詳 マジック・ランタンのトレード・カード 19世紀 東京都写真美術館蔵

ファンタスコープ・モルテニ 1830-50 東京都写真美術館蔵

ファンタスマゴリアのスライド 1830-50 東京都写真美術館蔵

小金沢健人 速度の落書き(参考図版) 2008 作家蔵

 プロジェクション・マッピングやパブリック・ビューイングなど、近年多様な広がりを見せる「映像」に焦点を当てた展覧会が開催される。

 スクリーンや壁に映像を投影する「プロジェクション」という行為は、映画の発明より遡ることはるか以前に「マジック・ランタン」と呼ばれる、現代のプロジェクターの原型にあたる投影装置の発明によって世界に普及した。その用途は、顕微鏡や望遠鏡と並ぶ学術的な使用目的から興行師や旅芸人による娯楽産業への利用まで幅広く、18世紀末のパリでは、専用のマジック・ランタンを使ったホラー・ショー「ファンタスマゴリア」も登場した。

 本展では、東京都写真美術館のコレクションよりマジック・ランタンを中心に、映画の誕生以前に生まれた映像装置や資料を紹介。光と影によってもたらされる映像の歴史を、プロジェクションの歴史という視点から見直すとともに、気鋭のアーティスト・小金沢健人の新作や近年注目を集める光学機器や視覚装置を通して、現代の映像表現を考察する。