白井晴幸「View from the Window」

　実在する部族や寓話の登場人物を東京郊外の林に出現させたシリーズや、改造したフィルムカメラを用いて歪んだ時間の痕跡をあらわにしたシリーズなど、特異な技法やシチュエーションと独自のアプローチよって写真を考察してきた白井晴幸の個展が開催される。

　白井は1981年東京都出身、2010年多摩美術大学卒業。「TOKYO FRONT LINE PHOTO AWARD 2015」入選、 第16回 写真「1_wall」ファイナリスト（2017）に選ばれた。
　
　 本展では、白井が以前から試みている自作の改造カメラを屋内から外、また外から屋内へと相互に向け、自宅の窓を挟んだ部屋の内と外から撮影された風景に関する考察を行う。