EXHIBITIONS

起点としての80年代

2018.07.07 - 10.21

森村泰昌 肖像(ゴッホ) 1985 © MORIMURA Yasumasa

戸谷成雄 中庭II 1990 高松市美術館蔵

藤本由紀夫 HERMETIC SCALE(DIAMETER) 1988 作家蔵

大竹伸朗 家系図 1986-88 セゾン現代美術館蔵

 1980年代は、インスタレーションという形式、作品制作への参加や社会との関係への意識、 オルタナティブ・スペースやメディア・アートなど、今日の美術に直接つながるいくつもの重要な動向が生まれた。同時代のサブカルチャーも90年代以降の美術に大きな影響を与えている。

 本展では、作家として制作を行う傍ら、企画展のキュレーションや幅広い研究批評を展開し、美術史を再考してきた岡﨑乾二郎、レゴ・ブロックやプラモデルなどの既製品を用いて、アカデミックな意味での彫刻を押し広げる中原浩大の作品。また、ダンボールを素材とした作品で注目され、近年は地域の特性を生かしたアートプロジェクトやワークショップを行う日比野克彦、LEDのデジタルカウンターを使い、生と死、他者への関係性を表現する宮島達男らの作品を紹介。今日のアートシーンの起点を狭義の「美術」に探り、80年代の日本美術を再検証する。

<出品作家>
石原友明、今村源、大竹伸朗、岡崎乾二郎、川俣正、諏訪直樹、杉山知子、辰野登恵子、戸谷成雄、中村一美、中原浩大、日比野克彦、舟越桂、藤本由紀夫、松井智惠、宮島達男、森村泰昌、横尾忠則、吉澤美香(予定)