EXHIBITIONS

AIO(大塚愛)個展「呼吸のワルツ」

AIO(大塚愛)《深海に宙》(2025)カンヴァス、油彩 910×727mm

AIO(大塚愛)《溶ける太陽》(2025)カンヴァス、油彩 727×727mm

AIO(大塚愛)《追憶》(2025)カンヴァス、油彩 530×455mm

 東京・銀座のホワイトストーンギャラリー銀座新館で、AIO (大塚愛)による個展「呼吸のワルツ」が開催される。会期は10月9日〜31日。

 AIOは1982年大阪府生まれ。2003年にシンガーソングライターとしてデビュー、音楽活動と並行して絵本やイラストの制作・発表を行い、20年より本格的に油絵を始める。24年に初の個展「AI OTSUKA 20th ANNIVERSARY ART EXHIBITION AIO ART」(スパイラルガーデン、東京)を開催。グループ展に「e to oto to... ~ART × MUSIC~」(+ART GALLERY、2021〜22)など。

 本展では、約半数が新作となる作品群を発表。会場では、本展のためにAIOが書き下ろした楽曲が流れ、視覚と聴覚が響き合う空間を紹介する。

 本展についてAIOは次のようにコメントしている。
「私たちは生まれた瞬間から、水とともに呼吸している。
人体の多くは水で構成され、その内側では絶えず流れが巡っている。血液が流れ、細胞が満ち引きを繰り返し、呼吸によって取り込まれた空気は波のように身体を満たしていく。
呼吸は、身体の内側を吹き抜ける風である。

目には見えないその風は、体内の水を揺らし、静かな波紋を生み出す。その揺らぎは心拍と重なり、感情と共鳴しながら、生命のリズムを奏でている。
呼吸はまるでワルツのように、寄せては返す波のリズムを刻む。
そこには生命だけが持つ微細なゆらぎが存在している。

私にとって水は、幼い頃から自由の象徴だった。
水の中では輪郭が曖昧になり、重力から解放される。人であることさえ忘れ、自然界の一部になる。その感覚は今も変わらず、呼吸とともに身体の奥で静かに続いている。

本展「呼吸のワルツ」では、水の揺らぎと呼吸の律動を重ね合わせながら、生命の内側に存在する見えない流れを描いた。
安らぎとは静止ではなく、絶えず巡り続けることなのかもしれない。
風が通り、水が揺れ、生命が巡る。

その穏やかな循環の中に宿る生命の力と、静かな歓びを感じていただければ幸いである。」(プレスリリースより)。