PRETTY WASTE

　「沢山の廃棄物」をテーマに、4名の作家によるグループ展が開催される。

　参加作家は、日常的な出来事や様々な史実などを基に手がけた彫刻やドローイング、コラージュを通して社会状況の考察を試みる清水将吾、民衆芸術を手がかりに、いま実用性がなくなった芸術の持つ永遠性と空虚さに着想を得て直実なものづくりを追求する高杉英男、現実世界に属さないものと現実世界に属しているもの、この2つの狭間を探求する濱田泰彰、絵画の原点である洞窟壁画を再び現在に制作することを想像し、大理石に月や星のモチーフを掘り刻む吉岡知秋。

　本展は、作家が作品を完成させるまでに目をそらしている現代の出来事を「沢山の廃棄物」として捉え、現代を生きる私たちがまっすぐな眼差しと姿勢で作品を生み出すとはどういうことかを提示する。