相磯桃花 個展「 私がした暴力 」

　アーティストの相磯桃花が、ナオナカムラでは3年ぶりとなる個展を開催する。

　相磯は1993年生まれ。映像作品や平面作品をメインに発表し、萌え絵とされるアニメ調で描かれたキャラクターを通して、冷静な視線で自意識や承認欲求を暴いてきた。

　これまでに「LITTLE AKIHABARA MARKET」（六本木ヒルズ A/D ギャラリー、2014）や「BOYS LOVE」（新宿眼科画廊、2016）をはじめとする多数のグループ展へ参加。いっぽう、『美術手帖』（美術出版社）2016年8月号表紙や、アイドルグループ「バンドじゃないもん！ 」メンバーによるソロ楽曲のメインビジュアルを務めるなど、活躍の場を広げている。

　本展では、「キャラクターへの暴力」をモチーフに、キャラクターと私たちの関係性にフォーカス。育成ゲームでプレイヤー（＝私たち）が繰り返す選択によって、プレイヤーの理想や好みなど欲望のままに人格を形成される無抵抗なキャラクターに対する暴力や、現実社会で他者から決定づけられ私たちが演じるキャラクターといった、無意識からなる暴力を映し出す新作を発表する。