EXHIBITIONS
昭和が生んだ写真・怪物
時代を語る林忠彦の仕事
作家・太宰治や坂口安吾の肖像写真で知られる林忠彦の生誕100年を記念する展覧会が開催される。
林は、戦後間もない銀座から再出発し、大衆向けに出版されたカストリ雑誌のブームの時流に乗って、一躍人気写真家となった。第二次世界大戦から高度経済成長、そしてバブル景気へと移り変わる激動の昭和時代に、世相をとらえたスナップから文化人のポートレート、日本文化の真髄を追い求めた風景写真まで、ありとあらゆるものをフィルムに写し込んでいる。復興する日本のエネルギーを吸収し、凄まじい勢いですべてを撮り尽くすかのような林の仕事ぶりは、「昭和が生んだ怪物」と呼ぶに匹敵するだろう。
本展は、林の約半世紀におよぶ活動の中から2つの時代に焦点を当て、第1部では林の初期の傑作〈カストリ時代〉に代表される戦後の東京と人々を記録したモノクロ作品を展示。第2部では、国宝や重要文化財に指定される全国各地の茶室を被写体に、林の美意識と撮影技術の粋を極めた「茶室」と、人生最後のライフワークとして四男・義勝とともに完成させた「東海道」より、厳選したカラー作品を公開する。
林は、戦後間もない銀座から再出発し、大衆向けに出版されたカストリ雑誌のブームの時流に乗って、一躍人気写真家となった。第二次世界大戦から高度経済成長、そしてバブル景気へと移り変わる激動の昭和時代に、世相をとらえたスナップから文化人のポートレート、日本文化の真髄を追い求めた風景写真まで、ありとあらゆるものをフィルムに写し込んでいる。復興する日本のエネルギーを吸収し、凄まじい勢いですべてを撮り尽くすかのような林の仕事ぶりは、「昭和が生んだ怪物」と呼ぶに匹敵するだろう。
本展は、林の約半世紀におよぶ活動の中から2つの時代に焦点を当て、第1部では林の初期の傑作〈カストリ時代〉に代表される戦後の東京と人々を記録したモノクロ作品を展示。第2部では、国宝や重要文化財に指定される全国各地の茶室を被写体に、林の美意識と撮影技術の粋を極めた「茶室」と、人生最後のライフワークとして四男・義勝とともに完成させた「東海道」より、厳選したカラー作品を公開する。