EXHIBITIONS

GⅢ-Vol.158

中村壮志展「潸潸、燦燦 | Echoes」

2025.01.25 - 04.06

中村壮志 SUNDAY MORNING 2022年 Photo by Naoki Takehisa

 熊本市現代美術館で「GⅢ-Vol.158 中村壮志展『潸潸、燦燦 | Echoes』」が開催される。

 中村壮志は1991年熊本生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科修了。映像インスタレーションを軸に、音響、舞台、パフォーマンスなど様々なメディアをもちい、個人や集合的な文化的記憶の継承と喪失、人工と物語、儚さ、風景とテクノロジーなどを主題として、潜在する関係性を探求する。

 また、抵抗の声として振動や音楽を提示し、緊張や不安、混乱や偶然のなかに揺れ動く存在を見出そうとする。自然現象や地球環境を長期的な時間でとらえ、人の営みや現在との関係性を提示する映像コレクティヴ・MANTLE(伊阪柊+中村壮志)としても活動。

 本展では、民俗文化である「雨乞い太鼓」に着想を得て、サウンドとオブジェクトで構成された新作のインスタレーションを発表。中村は「雨乞い太鼓」を呪術的行為ととらえ、自然のその先に人が感知する「見えないもの」への「祈り」と「抵抗」という異なる感情のせめぎあいから、人が自然や未知なるものと切り結ぶ関係のあり方を描き出す。