後藤徹光

　後藤徹光は1988年山形県生まれ。2011年に山形大学地域教育文化学部造形芸術コース卒業。
　
　後藤は自身の日常生活のなかで、現代社会がどのように成り立っているのかを考えながら過ごし、そうした生活のなかで、一見無関係のように思える自分の体調や様々な人たちとの関わり合いが、巨大で複雑なこの社会の縮図だと思い至った。

　そして個人的で身近な実感こそが、実は個人では捉えきれない普遍的事象を理解させてくれる一端になるのではないかと、心動かされた後藤はボールペンという日常道具を用いて、複雑な現代社会と同じように緻密に成り立っている人体を相対的な視点で捉え、作品制作している。