草間彌生

　2016年、世界で最も影響力のある100人（『タイム』誌）に選ばれ、17年には「草間彌生美術館」を開館するなど、世界的芸術家としての地位を不動のものにしている草間彌生が故郷・松本市で個展を開催する。
　
　草間は1929年生まれ。幼少から自身の内面に湧き上がる得体の知れないイメージに対して、芸術を持って闘ってきた。57年アメリカに渡り、絵画「無限の網」シリーズをきっかけに前衛芸術家としてデビュー。絵画、ソフト・スカルプチャー、映像、インスタレーション、野外彫刻、パフォーマンス、ファッション、小説など、様々な芸術活動を展開してきた。73年帰国後、東京を拠点に世界規模の作品を制作、発表。近年では大規模な世界巡回展が繰り返し行われている。

　本展では、最新作「わが永遠の魂」シリーズを中心に展示。いまから約60年前、草間が何を感じ、苦しみ、悩み、どのような希望を胸に故郷を離れたのか。そして世界を代表する天才芸術家がいかにして生まれたのか、芸術家の生誕の地で体感できるだろう。