Houxo Que

　グラフィティに出自を持ち、ストリートでの壁画制作を中心に行ってきたHouxo Que（ホウコォ・キュウ）。

　Queは現代社会のなかで我々が日常的に目にする光の多くがディスプレイから発せられている事に着目し、絵画における光の重要性を強調する作品を手がけてきた。近年ではディスプレイに直接蛍光画材を用いてペイントする絵画作品「16,777,216view」シリーズを中心に、現代美術の分野で活動の幅を広げている。

　本展では、いまや現代人の生活とは切り離せないiPhoneやiPadなどのデバイスを支持体にした新シリーズ「apple」を発表。デバイスはインターネットを通して向こう側の世界とリアルタイムに繋がっている象徴として扱われ、鑑賞者は作品を「見る」と同時に「見られている」というアンビバレントな状況に身を置くこととなるだろう。