Noam Levinger「ENDLESS SEARCH IN DIFFERENT MOVING DIRECTIONS」

　The Whiteで、ノアム・レヴィンゲルによる展覧会「ENDLESS SEARCH IN DIFFERENT MOVING DIRECTIONS」が開催されている。

　レヴィンゲルは1985年イスラエル生まれのビジュアル・アーティスト。テルアビブ大学で美術史の学士号を取得し、2017年より東京を拠点として活動している。ドキュメンタリースタイルのアプローチで、アイデンティティ、記憶、人間の経験といったテーマを探求する。

　レヴィンゲルは、本展で展示するインスタレーションをひとつの実験と見ているという。自身の写真アーカイブを調べ、画像の中にサインや示唆を探していくなかで、レヴィンゲルはいま取り組んでいる芸術的探求と共鳴するビジュアルなテーマを見出したそうだ。

　未知の領域に踏み込んだレヴィンゲルは、自分の写真をインスタレーションに組み込み、セクシュアリティと人間のつながりのテーマを探求する。レヴィンゲルの作品は、人間の感情や切望が織りなす様々な事柄について考えるきっかけを与え、人生の複雑さについて思いを巡らせるよう鑑賞者を誘うだろう。