オオクボリュウ「1:40:03:02-1:40:06:04」

　INS Studioで、Ryu Okubo による個展「1:40:03:02-1:40:06:04」が開催されている。

　10代の頃よりアニメーションによる表現の可能性を探求してきたオオクボは、ドローイング、ペインティング、立体、ゲームなど、様々な手法を駆使し、マルチチャンネルの表現を行う。幼少期より親しんできた音楽のフィールドから影響を受けた感性を軸に、常にメタモルフォーゼし続ける表現方法でシーケンシャルアート（連続性のある芸術表現）に向き合ってきた。近年は、これまで自身が多角的に取り組んできたシーケンシャルアートの原点に立ち返り、アニメーションとペインティングの関係を再認識することで実験性の高い表現に取り組む。

　2年ぶりの個展となる本展では、絵画としての抽象性を追求しながらも、連続して鑑賞することにより具体化される実像表現に挑戦したという。アニメーションの動きを構成する点や線などの要素をひとつずつ丁寧に精査し、スタディを重ねながら描かれた新作を展示。