柳澤紀子：Words Spoken by Animals

　アートフロントギャラリーで、柳澤紀子による個展「Words Spoken by Animals」が開催されている。

　柳澤紀子は1940年静岡生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。翼、鳥、半人半獣、アンモナイトなどをモチーフに版画の可能性を追求する版画家だ。

　近年柳澤は、東日本大震災により取り残されたフクシマの動物たちや、2015年のチェルノブイリ訪問を経て、核実験に影響を受ける動物たちに思いを馳せるようになったという。ウクライナへの侵攻も勃発するなか、本展では、これらの問題をよりリアルに表現するため、羊皮紙、雁皮紙などの支持体を使った新作を発表。また版画に直接着彩したドローイング作品の展示も行う。