ルドン―秘密の花園

　印象派の画家たちと同世代でありながら幻想的な内面世界に目を向け、いまも世界中の人を魅了するオディロン・ルドンの画業のなかでも植物を描いた作品に焦点を当てる世界で初めての展覧会が開催される。

　本展の見どころのひとつとなるのが、ドムシー男爵の城館の食堂を飾った最大級のパステル画《グラン・ブーケ（大きな花束）》（三菱一号館美術館蔵）。同食堂の残りの壁画15点（オルセー美術館所蔵）もあわせて公開される。

　また、出品作およそ90点のうちのほとんどが、オルセー美術館、ボルドー美術館、プティ＝パレ美術館、ニューヨーク近代美術館（MoMA）、シカゴ美術館など海外の主要美術館の所蔵作品によって構成される。