牧野貴

　モスクワ国際実験映画祭、25FPS クロアチア国際実験映画祭など日本人初となるグランプリを多数獲得し、ジム・オルーク、大友良英、坂本龍⼀ら音楽家とのコラボレーションも活発に行う映像作家、牧野貴の個展を開催する。

　牧野は2001年⽇本⼤学芸術学部映画学科撮影・録⾳コース卒業。同年にブラザーズ・クエイのアトリエコニンクを訪問し、映像・照明・音楽について学ぶ。11年までカラーリストとして多くの劇映画やCF、ミュージックビデオなどの色彩を担当し、フィルムおよびビデオに関する技術を高めながら、日本国内での作品上映を行ってきた。

　牧野の映像は常に⾃然現象や⼈間や街など、既成のオブジェクトがフィルムやビデオといった様々なフォーマットで撮影され、編集段階で重層化される。無限に広がり続けるような極めて有機的で想像的な映像作品は国際的に高い評価を受け、⽇本を拠点としながら映画、音楽、インスタレーション、オーディオビジュアルパフォーマンスなど世界各地で発表している。

　本展では、近年制作された「Memento Stella」シリーズを展示。