フランク ホーヴァット写真展

　シャネル・ネクサス・ホールが、2018年度のスタートを飾る展覧会第一弾として、フランク ホーヴァットの写真展を開催する。

　ホーヴァットは、1950年代よりファッション写真の表現に新風を吹き込み、同ジャンルの黄金期を担った写真家のひとり。28年、オパティヤ（現クロアチア領）に生まれ、現在は生活と仕事の拠点をフランスに置いている。ファッションだけでなく、フォトジャーナリズム、ポートレート、風景、自然、彫刻などにも関心を寄せてきたホーヴァット。4つの言語を流暢に話し、80年代後半に写真家仲間のエドゥアール ブーバ、ロベール・ドアノー、サラ・ムーン、ドン・マッカラン、ヘルムート・ニュートン、マルク・リブーらへのインタビューをまとめた重要な書籍を出版するなど執筆活動も行っている。

　90年代初めにはデジタル写真を試した最初の人々の一人に加わり、2011年に最初のiPad用アプリケーション「Horvatland」をネット上に公開。幅広く活躍している。

　日本での本格的な初個展となる本展覧会では、「女性」を切り口に、後世に多大な影響をおよぼしてきた代表作や、ジャーナリスティックな初期作、私的なプロジェクト作品などを展示。被写体がまとう衣服だけでなく、無防備でさりげない色気のある女性像を主題としてきた視点や、写真家の人生の思い出深い瞬間などを紹介する。