JPN_3

　揚妻博之、伊勢周平、小左誠一郎、尾関諒、中嶋典宏からなる「JPN」は、2014年8月、ドイツ・カールスルーエのKunstverein Letschebachでの展覧会「Japanese Painting Now!」の過程で誕生。同年12月には、服部憲明を加え、東京にて続編「JPN/Joy Place, or Not」が開催された。

　揚妻は1978年山形県生まれ。現在はベルリンを活動の拠点に作品を発表している。伊勢は1986年に生まれ、2017年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画研究領域を修了し、素材である絵具に着目しながら絵画を制作。1985年静岡県出身の小左は油絵を中心に、線や色、形を定めてキャンバス内に繰り返し描く手法を取り入れている。

　尾関は1986年愛知県生まれ。2011年に東京芸術大学大学院美術研究科を卒業後、ドイツに拠点を移し、日本とドイツの若手現代アーティストによるグループ展示などに参加してきた。1986年長崎県出身の中嶋は、白いキャンバスに単色で塗りつぶされた四角を描いた作品を手がけている。

　ドイツでの展覧会の続々編となる本展は、「JPN」オリジナルメンバーが参加し、特定のテーマを掲げず個々の作品で構成。それぞれの活動の中での成長と現在形を再確認する。