ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる

　ブラティスラヴァ世界絵本原画展で連続受賞を果たすなど、今後の活躍がますます注目される画家・絵本作家のミロコマチコの初期作から最新作までを紹介する初の全国巡回展が開催されている。

　ミロコマチコは1981年大阪府生まれ。2003年京都精華大学人文学部人文学科を卒業、06年にアートスクール梅田（現アートスクール大阪）絵本コースを卒業している。在学中の05年より各地で個展を開催し、12年『オオカミがとぶひ』で絵本作家デビュー。以降、作・絵を手掛けた絵本は、4作連続して主要な絵本賞を受賞してきた。近年はメルボルン、ヘルシンキ、イギリスなどでも個展を開き、NHK Eテレ『コレナンデ商会』のセットや歌の絵などを担当している。

　本展では、今回のために描き下ろした絵画をはじめ、絵本原画や立体作品、人形、家具ブランドとのコラボレーションなど多彩な作品約250点によって、ミロコの魅力に満ちた世界を紹介。『オレときいろ』（2015年、金のりんご賞）『けもののにおいがしてきたぞ』（2017年、金牌）などブラティスラヴァ世界絵本原画展の受賞作、出来たての絵本『まっくらやみのまっくろ』の原画も並ぶ。

　また、本展は1月20日より、東京・世田谷文学館へ巡回する。