EXHIBITIONS
青野千穂 作品展「柔らかなカタチ」
銀座 蔦屋書店で、青野千穂の作品展「柔らかなカタチ」 が開催されている。
青野は、粘性のある流動体となった有機物が支持体を侵食していくかたちを、陶を素材として表現するアーティスト。作品の表面に網目や動植物の模様をマットに描くことで、陶はまるで布のような質感を獲得し、硬さ、重さから解放され、何でもない不思議な存在感を湛えている。
粘性のある流動体に心を惹かれるようになったのは、幼少期に親戚総出で行われた餅つきの体験がきっかけという。それから、そのような形態を持つ生物、イソギンチャクやサンゴ、微生物などに興味がわき、有機的なかたちへの関心が高まっていった。粘土で造形する陶という素材と、かねてからの関心が出会い、青野独自の表現方法が生まれた。
現在、青野はオーストリア、リンツにて制作を行っており、それによりモチーフは、流動体より連想される水紋からヒントを得た網目模様から、ヨーロッパの古い部屋を訪ねたときに目にする壁紙のような文様、連続した植物や動物の文様へと変化が見られる。生活と芸術を一致させることを主張した1880年代の「アーツ・アンド・クラフツ」運動によって、ヨーロッパの人々の生活に根付いたデザインが、青野にインスピレーションを与えている。
本展では、オーストリアに渡る前の2003年から23年までの作品、20点以上を展示する。
青野は、粘性のある流動体となった有機物が支持体を侵食していくかたちを、陶を素材として表現するアーティスト。作品の表面に網目や動植物の模様をマットに描くことで、陶はまるで布のような質感を獲得し、硬さ、重さから解放され、何でもない不思議な存在感を湛えている。
粘性のある流動体に心を惹かれるようになったのは、幼少期に親戚総出で行われた餅つきの体験がきっかけという。それから、そのような形態を持つ生物、イソギンチャクやサンゴ、微生物などに興味がわき、有機的なかたちへの関心が高まっていった。粘土で造形する陶という素材と、かねてからの関心が出会い、青野独自の表現方法が生まれた。
現在、青野はオーストリア、リンツにて制作を行っており、それによりモチーフは、流動体より連想される水紋からヒントを得た網目模様から、ヨーロッパの古い部屋を訪ねたときに目にする壁紙のような文様、連続した植物や動物の文様へと変化が見られる。生活と芸術を一致させることを主張した1880年代の「アーツ・アンド・クラフツ」運動によって、ヨーロッパの人々の生活に根付いたデザインが、青野にインスピレーションを与えている。
本展では、オーストリアに渡る前の2003年から23年までの作品、20点以上を展示する。