HIGHTI展

　本展の題名にもなっている「八広HIGHTI」は墨田区荒川沿いにあった工場廃墟である。2004〜16年まで存在したこの場所は、住人自らが住居をつくり生活空間とすると同時に、国内外からアーティストやミュージシャンがたびたび訪れ、ライブやパフォーマンスが行われた。

　ここで生活をしていた元住人たちの作品と、「八広HIGHTI」13年の活動の歴史を振り返る展示が開かれる。

　出品作家は、既存のCDをすべて肉筆・肉声でコピーする「CDs」プロジェクト、Skypeやネットワークとピンホールカメラを用いた写真プロジェクトを制作する相川勝、03年より自走するスピーカーや自作の装置による展示、演奏に取り組む矢代諭史、15〜16年まで「八広HIGHTI」に在住し、フリーランスのアートディレクターを経て、現在は観賞用什器の設計製作業務に従事する工藤幸平、ドラマーとして矢代と組む「Motallica」などでのバンド活動、様々なミュージシャンとのセッションを行う中野恵一。