RECOMPOSITION

　大阪のビーク585ギャラリーで、村田奈生子と新正春による展覧会 「RECOMPOSITION」が開催されている。

　村田奈生子は1984年大阪府生まれ。脆く儚い時間層を、確かに存在した証として描き留めておこうとするアーティスト。他者の記録の断片やストロークを頼りに、コラージュをもとに具象・抽象間を行き来し、再構築して現れた形をモノクロームで表現してきた。

　新正春は1996年大阪府生まれ。絵具のみならず、洋服の端切れや内装タイル、写真など様々な経緯で集められたマテリアルを組み合わせ、それらの関係性を再構築するような画面を制作している。

　会場では、ともにスタイリッシュでリズミカルでさえある両者の作品に加え、作家の作品の関係性の差異やその奥にある展示のコンセプトにも注目されたい。