リニューアルオープン記念特別展 Before/After

　広島市現代美術館では、2023年3月に迎えるリニューアルオープンに際し、記念特別展「Before/After」が開催される。2年3ヶ月の大規模改修工事を経て生まれ変わった美術館の全貌を公開する。

　広島市現代美術館は、公立館では国内初の現代美術を専門とする美術館として1989年に開館。建築は黒川紀章によって設計され、改修工事でもその意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の機能回復と、これからの美術館に求められる機能を追加する機能拡張が行われた。より使いやすく過ごしやすい開かれた美術館を目指すと共に、展覧会のテーマや手法を多様化し、時代に合わせた「イロイロ」に挑戦する美術館として再開する。

　本展覧会では、美術館建物の改修工事という出来事を契機に生じる「前／後」をひとつの足がかりとしている。会場ではアーティストによる鋭敏な眼差し、そして歴史的視座を通して、事物の前と後、あるいはそのあいだ、その重なり合いに迫った同館のコレクション作品や今回のために制作された新作が展示される。

　参加作家は、靉嘔、石内都、伊藤公象、井上覚造、大岩オスカール、岡本太郎、デニス・オッペンハイム、オノ・ヨーコ、河原温、コウミユキ、笹岡啓子、鴫剛、四國五郎、下道基行、新生タイポ・プロジェクト（岡澤慶秀、岡本健+）、SUPERFLEX、菅井汲、ナンシー・スペロ、髙橋銑、高山良策、竹村京、田中功起、田村友一郎、蔡國強、土田ヒロミ、殿敷侃、毒山凡太朗、2m26、シリン・ネシャット、ダラ・バーンバウム、浜田知明、ジョン・バルデッサリ、平田尚也、吹田文明、キース・ヘリング、細江英公、松澤宥、南薫造、宮川啓五、ヘンリー・ムーア、森村泰昌、ヤノベケンジ、横山奈美、若林奮、和田礼治郎。