澤田育久

　毎日大勢の人々が行き交うにもかかわらず、目をとめようとしない「駅」に注目し、2010年の後半から写真撮影を開始した澤田育久の第一写真集『closed circuit』の発刊記念展が行われる。

　写真集のアート・ディレクションは、雑誌『CUT』ほか、写真集など数多くのブックデザインを手がける中島英樹が、編集・解説は写真評論家のタカザワケンジが務め、澤田の師にあたる写真家の金村修が寄稿をしている。

　本展では、安全安心清潔を追求する奇妙なまでに漂白された光にあふれた「駅」の世界が現れた写真作品を梅田蔦屋書店のアップルケアカウンター壁面に並べ、展示作品の販売も行う。