瀬尾椋生 個展「Re Archive」

　ギャラリークトーで、瀬尾椋生の個展「Re Archive」が開催されている。

　瀬尾は1996年岡山県生まれ、京都芸術大学卒業。受賞歴に「UNKNOWN ASIA 2021」（大阪、2021）夏目健太郎賞、平丸陽子賞、渡邊賢太郎賞。生活圏内を撮影し、その写真の光と影をデジタル上において、自身が独自に呼ぶ「パーツ」に分解・輪郭化した後、ひとつの画面上に再構成する。自分の意図しない何かが自分を通して起こること、その瞬間を現すために日々写真を撮っており、そこから制作された瀬尾の作品には、意図しなかった得体の知れない何かが表れ出る。

　本展のテーマは、少年期の記憶。瀬尾が公園や通学路で出会った植物に心躍らせた瞬間をイメージした作品と、カードゲームから着想を得た、日常生活がモンスターとして表された作品を展示する。