アレキサンダー・ティネイ

　身体にタトゥーのような青い線が描かれた若者たちの肖像画を手がけるモルドバ出身のアーティスト、アレキサンダー・ティネイ。

　ティネイの絵画は、雑誌やインターネット上のソーシャル・ネットワークから抽出した画像などをもとに描かれ、登場人物を元の世界から切り離して現実と虚構の狭間のような世界に配置し直すことで、新たな物語をつくり出している。

　日本で2回目の個展となる本展では、キャンバスに油彩で描かれた新作の絵画約10点を展示。自身の作品が穏やかにならないよう、常に挑戦を続けるティネイが孤独や寂しさ、他者との関係性をどのように表現したのかを見つめたい。