EXHIBITIONS
井村一登「Æ/æ」
南青山に新たなギャラリー「MA5 GALLERY」がオープン。こけら落としは、鏡をテーマに制作するアーティスト・井村一登の個展「Æ/æ」を開催している。
鏡は歴史のなかで素材や技法が発展、多様化し、現在では構造自体も様々なものが存在している。井村は、塗装や蒸着など様々なコーティングを行うことで鏡を制作。そのなかで、400回以上のアルミ蒸着により鏡を手がけているが、そこで1点のみガラスとアルミのあいだに虹色のようなノイズが生まれた。表面へのノイズはこれまでも多く存在したが、支持体と金属のそのあいだにエラーができたことは初めてだったという。井村にとってこの出来事は、改めて複合性について問いただすきっかけとなった。
本展では制作のエラーを起点に、鏡のコーティングの歴史に着目し、異素材が構造的に共存することで生み出される現象を提示する。
タイトルの「Æ/æ」はエーテル(AEther)に由来しており、錬金術用語、光伝達の触媒、有機化合物など、鏡に関わる言葉であると同時に、時代とともに意味が変化してきた様子自体を鏡と重ね合わせて命名された。またA、Eの合字は、異なる素材が接してひとつになる様子を表している。
鏡は歴史のなかで素材や技法が発展、多様化し、現在では構造自体も様々なものが存在している。井村は、塗装や蒸着など様々なコーティングを行うことで鏡を制作。そのなかで、400回以上のアルミ蒸着により鏡を手がけているが、そこで1点のみガラスとアルミのあいだに虹色のようなノイズが生まれた。表面へのノイズはこれまでも多く存在したが、支持体と金属のそのあいだにエラーができたことは初めてだったという。井村にとってこの出来事は、改めて複合性について問いただすきっかけとなった。
本展では制作のエラーを起点に、鏡のコーティングの歴史に着目し、異素材が構造的に共存することで生み出される現象を提示する。
タイトルの「Æ/æ」はエーテル(AEther)に由来しており、錬金術用語、光伝達の触媒、有機化合物など、鏡に関わる言葉であると同時に、時代とともに意味が変化してきた様子自体を鏡と重ね合わせて命名された。またA、Eの合字は、異なる素材が接してひとつになる様子を表している。