佐藤健寿展　奇界／世界

　佐藤健寿（さとう・けんじ）は、これまで世界120ヶ国国以上を巡り、各地のありとあらゆる「奇妙なもの」を対象に撮影を続けてきた写真家。その展覧会「佐藤健寿展　奇界／世界」が、高知県立美術館で開催されている。

　佐藤は1978年生まれ、武蔵野美術大学卒業。世界中の奇妙なものを紹介するウェブサイト「X51.ORG」が話題を呼び、2010年に初刊行された写真集『奇界遺産』は異例のベストセラーとなった。また、テレビ朝日の番組『タモリ倶楽部』」やTBS『クレイジージャーニー』、NHK『ちきゅうラジオ』などでのメディア出演のほか、雑誌や広告の撮影、企業キャンペーンの監修ほか、活動の幅を広げている。最新写真集に『世界』（2021）がある。

　本展では、3部作の写真集『奇界遺産』からの作品をはじめ、膨大な旅の記録を振り返った最新刊『世界』や、会場がある高知県での撮り下ろし作品など、200点あまりを一堂に展示している。

　人類が生み出した摩訶不思議な文化や文明、自然が生んだ奇景など、佐藤自ら現地に赴き、率直な視点でとらえた世界中の「奇妙なもの」たちは、見る人に多くの驚きと発見を与え、未知への好奇心を刺激してやまない。