It’s Gonna Be Awesome!!! Part 2

　大阪を拠点としてきたYOD Galleryが、新たなスペース「YOD TOKYO」を都内にオープン。7月22日からスタートするグループ展「It’s Gonna Be Awesome!!! Part 2」には、後藤夢乃、下村悠天、白石効栽、中迫梨恵、東春予、古川諒子、三澤亮介の7名が参加する。

　本展はオープン記念展「It’s Gonna Be Awesome!!!」に続く第2弾。20代前半から30代前半の若手作家にフォーカスし、次世代の作家たちの新たな表現を紹介する。

　後藤は、絵具から抽出した色と光の調合により幻想的なイメージを描き、神話の再錬成を行うアーティスト。下村はイメージを物質化し再構成するというアプローチにより、二次元にとわれない絵画表現を展開している。

　白石は、ある風景が記憶のなかで不確かになっていく現象に着目し、独特の色彩感覚で風景を描く。中迫は、他人や社会との関係において付きまとう「ぎこちなさ」をテーマに、匿名性を有する人物や風景を描いている。東は、マンガの表現形式を用いた絵画を制作し、コマのなかに描かれた瞬間の芸術性を探求している。

　古川は、第三者によって再構成された言葉から連想されるイメージをもとに、物語性を帯びた絵画を制作。そして三澤は「固定概念のアップデート」をコンセプトに、映像や写真をバックグラウンドとする多角的な視点を平面の肖像画に凝縮させている。

　7人の新進アーティストが見せる、絵画の域を超越した表現の数々に注目してほしい。