EXHIBITIONS
二人(宇田川直寛、横田大輔)「石が降る」
TALION GALLERYでは、宇田川直寛と横田大輔によるユニット「二人」の展覧会「石が降る」を開催している。
宇田川直寛は1981神奈川県生まれ。被写体として主に身近にあるものや状況を手ずからに構成し、その不定形のプロセスから認識論的な遡行を繰り返すことで、写真やインスタレーション、言語などを用いた作品を発表している。
宇田川は自身の制作態度を「自問自答のなぞなぞ」と呼び、近年では「純粋な風景写真はどのようなものか」という問いから、風景のなかに浮かび上がる主題を次々と消し去って作品化するなど、様々に分節化された命題に応答するように制作と発表を重ねている。
日本写真芸術専門学校を卒業後、国内外で活動を展開する横田大輔は、撮影、事後的な加工、現像といった制作の各段階で偶然性を介入させながら、自律的なイメージを生成する手法で知られている。
デジタル上の加工や複写、スキャニングを多用するだけでなく、熱湯や薬品を用いた現像によってフィルムの物質性を露呈させるなど、写真表現のメディウムスペシフィティを問い直してきた横田の取り組みは、記録されたイメージが志向する現実と、基底の物質が表出する現実との齟齬や癒着に直面し、その関係性を更新し続ける実践であったといえる。
宇田川と横田によるユニットである「二人」は、2020年に恵比寿映像祭の地域連携プログラムとして初めての展示を行った。撮影のロケ地に向かう車中で収録した映像など、二人のあいだで交わされるとりとめのない会話に焦点を当てることで、作品の成立から疎外される動機や思考を前景化させることを試みている。
本展は、ライトノベルやアニメに見られるフォーマットを踏まえて、「八王子隕石」「錬金術」「新東京ダイヤモンドボウル」という3章立ての物語に基づいて構成される。
宇田川直寛は1981神奈川県生まれ。被写体として主に身近にあるものや状況を手ずからに構成し、その不定形のプロセスから認識論的な遡行を繰り返すことで、写真やインスタレーション、言語などを用いた作品を発表している。
宇田川は自身の制作態度を「自問自答のなぞなぞ」と呼び、近年では「純粋な風景写真はどのようなものか」という問いから、風景のなかに浮かび上がる主題を次々と消し去って作品化するなど、様々に分節化された命題に応答するように制作と発表を重ねている。
日本写真芸術専門学校を卒業後、国内外で活動を展開する横田大輔は、撮影、事後的な加工、現像といった制作の各段階で偶然性を介入させながら、自律的なイメージを生成する手法で知られている。
デジタル上の加工や複写、スキャニングを多用するだけでなく、熱湯や薬品を用いた現像によってフィルムの物質性を露呈させるなど、写真表現のメディウムスペシフィティを問い直してきた横田の取り組みは、記録されたイメージが志向する現実と、基底の物質が表出する現実との齟齬や癒着に直面し、その関係性を更新し続ける実践であったといえる。
宇田川と横田によるユニットである「二人」は、2020年に恵比寿映像祭の地域連携プログラムとして初めての展示を行った。撮影のロケ地に向かう車中で収録した映像など、二人のあいだで交わされるとりとめのない会話に焦点を当てることで、作品の成立から疎外される動機や思考を前景化させることを試みている。
本展は、ライトノベルやアニメに見られるフォーマットを踏まえて、「八王子隕石」「錬金術」「新東京ダイヤモンドボウル」という3章立ての物語に基づいて構成される。